はじめに
クレーン搬送管理システム「CrWCS」※1は上位システム連携や形状認識機能との組合せで自動化の範囲を拡大、さらに振れ制御の機械学習および在庫情報のコイル高さを考慮した3D最短搬送を行い、搬送の効率向上を図るシステムです。
※1:CrWCSは日立プラントメカニクスの登録商標です。
システム概要
1.自動化範囲の拡大
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上位システム連携し前後工程を含めた搬送自動化
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形状認識機能との組み合わせでさらに車載まで自動範囲を拡大
2.搬送効率の向上
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機械学習によるサイクルタイム短縮
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在庫情報のコイル高さを考慮した3D最短搬送によるサイクルタイム短縮(従来比10%短縮)※2
※2:当社比(条件により短縮時間は異なります)
コイルの形状認識による
受入位置検出例
荷台の形状認識による
積載位置検出例
3.手動アシスト(半自動)
ボタンを押している間だけの自動運転のため、地上に柵、囲いなど自動エリアの区画が不要で導入が容易です。
●金型運搬でのシステム例
その他
鉄鋼業界以外でも、セメント・清掃工場・バイオマス発電等、幅広い業界での自動化をご提案させていただきます。
自動化により下記のような改善効果が期待できます。
1.作業員の負担軽減
クレーン自動運転により、現場でのクレーン操作が不要になるため、作業員の負担軽減に貢献します。
塵埃(じんあい)、高温、低温等の厳しい環境でクレーンを運転する必要がなく、作業環境の改善を図ることができます。また、クレーンの自動運転は、遠隔からの監視が可能で、他設備の監視と兼務でき、要員合理化にもつながります。
2.機器の寿命延長、保守の合理化
自動運転制御にはインバータを採用しています。無接点化、ブレーキライニングの摩耗の大幅な減少等により、保守費の低減、保守時間の短縮が図れます。
3.運転管理の合理化
クレーンの作業履歴や設備からの情報により、取扱物の在庫情報を管理し、無駄のない作業を選択します。